平和への「祈り」から「行動」へ

休み時間

想像以上に長期化の様相を見せる、ロシアによるウクライナ侵攻。
わたしは歴史や政治に明るくはなく、どちらがいいとか悪いとか、そういうことを語れる知識は持ち合わせていません。

けれど、間違いなく一つ気になっていることは、戦いは望まないにもかかわらず巻き込まれてしまった市民のこと。ただただ平穏に、日常が続くことを願っていた人々のことを思うと、胸が痛みます。

そんな中、SNSでこんな投稿が流れてきました。

以前取材させていただいたことのある、NOG COFFEE ROASTERSさん。

コーヒーのインフラ化を目指すがごとく、涼しい顔して猛スピードで突き進むNOGのみなさん。
しかも、必ず、そこに関わる人が必ず幸せになることにとことんこだわっている。
だいぶ浸透してきたとはいえ、「スレイヴフリー(=強制労働を伴わない)」とか「フェアトレード」とか、まだどこか「意識高い系の人???」と思われそうなこういったキーワードも、自らの仕組みやビジネスの中に超スマートに取り込んでいく。

そんなNOGさんが今回立ち上げたのは「キエフのコーヒーショップと温かいコーヒーを届ける」というプロジェクト。

以下、クラウドファンディングのプロジェクトページから抜粋させていただきますね。
(マーカーは私の手による加工です)

2022/2/24、悲しい出来事が起こりました。
ロシアによるウクライナ侵攻、現在も状況は悪化しており、民間人の犠牲者も多く出ています。

現在首都キエフの最低気温はマイナスであり、シェルターに避難した人たちは極寒の寒さに耐えています。

私自身、ウクライナへ行ったことはありませんが、この状況で何か出来ないかと考えておりました。偶然にもウクライナで私たちと同じオランダ製焙煎機の総代理店をしている「svitkavy」と連絡を取ることができ、現地の状況などを伺うことができました。

「svitkavy」は2000年から首都キエフで自家焙煎のコーヒーショップを営んでおり、現在5店舗をキエフ周辺で運営しています。しかし現在の情勢下では、温かいコーヒーを提供する為2店舗のみ短時間での営業しかできず、またボランティアとして東部エリアでの児童施設の支援にスタッフを派遣、難民や軍人へコーヒーを振舞っています。

(中略)

しかし今ウクライナで起きている戦争によって、ウクライナの人たちがコーヒーを楽しむ時間、コーヒーを作るバリスタやロースターの仕事が失われてしまうかもしれません。これは本当に悲しい出来事です。

直接ウクライナへ行くことは出来ませんが、今私たちが出来ることでウクライナのコーヒーコミュニティをサポートしたいと思います。

ロシアとウクライナの政治に関しては深い歴史があることは理解しております。

今回の支援はあくまで、過酷な状況に置かれてしまった一般市民の方々を対象としています。

▼▼▼プロジェクトの内容▼▼▼

本プロジェクトの利益分でsvitkavyを支援したいと思っています。

皆様からの支援金はウクライナ国内で起きている人道支援、また各コーヒーショップが軍人や難民へ提供するコーヒーの資金にして頂きます。

現在svitkavyのディレクター、ナタリアさんと連絡を取っています。

Update 3/23

svitkavyのロースタリーのある西部リヴィウには、20万人以上の人々が避難してきています。

彼らの日々の店舗売上の15%は、軍人施設への寄付となっています。

また戦争が始まってから、400kg近いコーヒー豆を彼らは焙煎し、無償で提供しました。

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利益分の計算方法は、readyforの手数料12%、早期入金オプション3%とリターンに設定させて頂いてる商品の原価を引いた金額になります。目標金額の2,000,000円を達成すれば、およそ1,000,000円を支援額として現地へ送ることが出来る想定です。

100万円の支援によって、ざっくりとした計算ですが5万杯以上のホットコーヒーが作れます。

svitkavyを中心に現地の方々へコーヒーを振る舞ってもらい、温かいコーヒーが一人でも多くの人の小さな心の支えになって欲しいと思っています。

https://readyfor.jp/projects/ukrainecoffee

こういう方法でスピーディーに支援をするとは、さすが!
私もわずかではありますが、2000円ほど応援させていただきました。

単純に計算すれば、このうち1000円が現地への支援に回り、
50杯のコーヒーになるはず。

果たしてこの方法が正しいのか?
本当はもっと別の貢献の仕方の方が好ましいのではないか?
あるいは、そもそも支援自体の是非もあるのかもしれない。

何が正解かはわかりませんが……少なくともこうして一つの「参加」をしてみることで、とても身近なものとしてとらえ直し、「私ができること」について考える機会にもなりました。

NOGさんのツイッターによると、今回支援を行う予定のsvitkavyのロースタリーのある西部リヴィウも爆撃が始まったとか……本当に胸が痛みます。

いま、私たちはきっと、平和について真剣に考えるきっかけを手にしているはず。
そして、ひとりひとりが自分事として、これからより身近に起こりうるこういった有事に、何ができるのかを考えるタイミングにきているのかもしれません。

「意向」より「行動」。

これは、以前読んだ本に書かれた言葉。

想像や議論を、一つの行動に代えてみてはいかがでしょうか?

NOG COFFEE ROASTERSによるクラウドファンディングはこちらから

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