「何を手にするか」ではなく「どう差し出すか」

日々のキヅキゴト

あぁ、昨日の取材も面白かった!

そして改めて思ったのが、「どんな道具を手にするか」ではなく、「その道具をどう使うか」がオリジナリティであり、その人の生き方や魅力になるんだよなぁ、ということ。

例えば、「コーヒー」

私が今携わっている仕事の一つは、WEBのローカルニュースメディア「大宮/浦和経済新聞」の取材・執筆なのですが。

8か月間で、およそ40か所の取材にお邪魔させていただいています。
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中でも私が多くお話を聞いているのは、「カフェ」や「ロースタリー」などのコーヒー関連。

ママに元気になってもらうための空間を目指したカフェもあれば、
「コーヒー屋」ではなく「日常に寄り添うカフェ」を目指す人もいる。
世界の課題を解決しながらコーヒーをインフラ化しようとする人もいれば、
コーヒーやカフェを通じて「四季」を感じてほしいと考える人もいる。

他にも、本当にたくさんのカフェや焙煎所などでお話を伺いました!

「コーヒー」というキーワードも、道具も共通しているのですが……ところがそこで目指す姿や手掛けていることは本当にバラバラで個性的なんですよね!

持っているものを「いつ」差し出すか

あるいは、「同じ道具を異なる時間帯に差し出すと、全く違った魅力が生まれる」ということも知りました。

以前取材した人気店の「アンズトモモ 北浦和店」は、「おはよう月曜日」というネーミングで、月曜日だけ朝7時から営業しています。

私もプライベートで一度お邪魔したことがあるのですが…スタッフのみなさんが最後にニッコリと、「よい一日を!」と声をかけて送り出してくれる。
これが、ものすごく清々しいのです!

一日に句読点を打つための場所なのか、スタートするための場所なのか。
同じ「箱(店)」でも「メニュー」でも「人」でも、差し出し方を変えるだけで意味合いがガラリと変わることを体感しました。

「モノ」が飽和した時代だから、「思い」に触れたい

手のひらのスマートフォンで、たいていの情報にも物にも触れられる時代。
「ミニマリスト」や「断捨離」という言葉にも象徴されるように、もはや私たちは多くの「モノ」を求めているわけではいない気がします…とても贅沢ですけれど。

だからこそ、モノの向こう側にある「思い」や「仕組み」がより魅力的に映るのかも。

何のための場所なのか。
何のための道具なのか。
何のために私が介在するのか。

とても難しい問いだけれど、取材に足を運んでワクワクするお話を伺うたびに、その問いへの答えを少しずつでも見つけたいなぁ、と思う毎日です。

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