最近、あらゆる手帳で定番となりつつあるページ、「やりたいことリスト」。
わたし、少し前まで、これが苦手で苦手で……嫌悪感すら覚えていました。(笑)
「やりたいこと」を書いているはずなのに、ただのToDoリストにすり替わっていたり……「いかんいかん、”やりたいこと”だった!」と立ち返ってみても、今度はペンが進まない。
「自由に書いていいんですよ~♡」なんて言われたって、何も湧き出てこない自分に、「なんてつまらない人間だろう……」「このまま粛々とMustToDoをひたすらにこなして一生を終えるのだろうか……」とすら。(笑)
ちょっと病んでますよね……でもこれが正直な気持ち。

が、2022を迎えようとしている今。
ちゃちゃっと書き出したところ、苦も無く77個の「やりたい!」が並びました。

私的には、革命的な数字!
かつて憂鬱だったのに軽やかに書けた。その要因は内面の変化も大きいのですが……
それ以外にも「手法」や「アプローチ」でかなり「やりたい」が湧きやすくなるとも感じたんですよね。
そこで、今回は「やりたいことリスト」がスムーズに書けた私的ポイントをご紹介したいと思います。
もしもあなたが、「やりたいことリスト」に躓きながらも、「でも書いてみたい!」と思っているのであれば、ご参考になると幸いです^^
Point1|ジャンルをわける
これはかなりいろいろなところで既に言われている話ですが……まずはジャンルを分けるととても書きやすいです。
私の場合は「Work」「Family」「Home」「Me」「Mind」。

「Mind」も「Me」の一部なのですが、それぞれ膨らみそうな予感がしたので、「”Me”はアクション、”Mind”は内面」というイメージで分けてみました。
他にも、
- 役割:「母」「妻」「会社員」「PTA」「住民」「友人」「個人」……
- シーン:「一人時間」「家族と」「会社で」「友人と」「おうち時間」「家事」「休日」……
- 時間帯や季節
などという分け方もあるかもしれませんね。
人は、あまりにも自由度が高すぎると、選択を放棄し、アイデアも浮かびにくくなる、と言われています。おそらく、「ジャンル」を設定すると書きやすい、というのはこのあたりから来ているのでは……と個人的には思っています(が、専門家の方、いかがでしょう?(笑))。
Point2|最初からリスト化しない
手帳のページに設けられた「やりたいことリスト」って、「箇条書きスタイル」になっていることが多いのではないでしょうか。わたし、今年になって「この体裁がダメなんだ!」ということに気づきました。
あくまでも個人的な感覚なのですが……「正解を探そう」としてしまう。
ちゃんと並べて、文章に起こすその最中、常に「これで合ってるかな?」と、自分のリストであるにもかかわらず、見えない何かに正解かどうかを問うてしまうんですよね。
さらに……「わくわくしない」。
ノートを埋めていくのがノルマのように思えて、さらにお行儀よく書いていくうちに、気持ちが冷めていき……あとから見返すと、別に「そんなにやりたいわけじゃない」ような項目が並ぶ。
この「手帳の体裁」を一度捨てるところから始めてみました。
①キーワードで広げていく
私にとって今年大成功だったのが、キーワードでどんどん具体的な「やりたい」イメージを広げていく、という方法。

わたしはマインドマップを使いました!

自分にしかわからない単語、しかも些細な事でもいいので、「やってみたいこと」「こうだったらいいのにな」と思えることをどんどん連想ゲームのように書き出していくのです。
すると・・・自分の中に眠っていた興味が芋づる式に出てきました!

さらに、例えば「沖縄旅行」なら「そこで何をやりたいのか?」を考えてみる。
わたしは「沖縄」という地自体好きですが、さらに「ビーチでBBQ」「満天の星空が見たい」などなど、やりたいことが細分化されていきます。
ちなみに、この細分化は「リストを埋めるために項目を増やす作業」ではなく、「やりたいことを叶える可能性を高くするため」の作業です。

たとえ沖縄に行けなくても、もっと近場で「満天の星空」を見ることができるかも。
やりたいことを分解すると、叶いやすくなりますよね!
②付箋を使う
中には、リストは「きれいに書きたい」「順番を柔軟に入れ替えたい」と思う人もいるかもしれませんね。
「そんなのどうでもいいんですよ」って言われても、それは各個人の価値観や美意識によるもの。「まずはその価値観を変えるところから始めましょう!」っていうのは、さすがに遠回り。(笑)
そんな時は、「付箋」に限る!

手帳にいきなり書くことが心にブレーキをかける原因になってしまうなんてもったいない。
だったら、そういうブレーキを取り除いて快適に書ける道具や環境を用意してしまいましょう。

ちなみに、私はマインドマップで吐き出したものを付箋に翻訳して手帳に貼り付けました!
Point3|とりあえず書いてみる

これは本当にわたしのやりたいことかな?
――なんて、書きながら考えちゃうこと、ありませんか?
まずはそんなのやめて、「とりあえず書いてみる」ようにしましょう。

私も実際、「マインドマップ→付箋」に翻訳しながら書き写す過程で、マインドマップにはとりあえず書いたけれど、付箋には書き起こさなかった項目がいくつもあります。だって、「あ、言ってはみたけど、別にやりたいくないな、心地よく思えないな」と思ったから。
思考は脳内にとどめておくと自分と一体ですが、一度自分の外に思いを吐き出す(書き出す)とたちまち肉体と切り離されて別物になる。圧倒的に客観視できるようになるんですよね。

誰かに相談していたつもりが、話してるうちに「あ、これ自分で結論出てるわ」って気づく、
あの感じです。
逆に言えば、「とりあえず書かないとわからない」ってこと、ですよね!
Point4|数を合わせにいかない
よく手帳に設けられたリストは「100項目」など、数があらかじめ決まっているもの。
「筋トレと一緒で、無理やりひねり出すことで徐々に潜在意識に眠った自分の気持ちが外に出やすくなる」ような話も聞いたことがありますが……個人的には全て埋める必要はないと思います。
真剣に自分を深堀することは必要だけれど、それと無理にひねり出すことは同義ではないと思うんですよね。

無理に頑張って絞り出したのに、
そこに並ぶリストは全然「わくわくしない」「やりたいことでもない」ということが、
かつて私にはあったから。
①本当に心躍るものだけを並べる

数を合わせるよりも大切なのは、「見ていて本当に心躍るリスト」にすることだと思っています。
だから、「別にどっちでもいい」ことは書かない。

私が「マインドマップ上に書いたけれどリストには写さなかった」のは、
この考え方を大事にしているから。
だって、そこまでやりたいくないこと書いたってどうせやらないし、達成したいからってやりたくないことに時間かけるなんて、本末転倒でしょう?
それより、常にやりたいことだけ目に入れて、そこに集中した方がいいと思うんですよね。
わたしは「やりたくないことも含まれた100のリスト」より、「本当にやりたいことが詰まった10のリスト」を選びたいなぁ!
②こまめに書く
そのかわり、「こまめに書く(書き足す)」ことは大切にしたい。
何かを「やりたい」と思っても、忙殺されてその気持ちはあっという間に流れて行ってしまうから。
「やりたい」という気持ちって、探してもなかなか見つからないなら、その気持ちが自然に湧いてきたというのは貴重な自分への「お知らせ」だと思うんですよね。
その時は、ジャンルなんて気にしなくてもいいし、「誰かに聞いたから」「あの人のリストに入っていて素敵だと思ったから」でもいい。
「やりたい」をしっかりつなぎとめておきたいものです。

私も、半年前の自分が書いた「やりたいことリスト」を見て
「そうそうこれやりたかったんだった!」って思い出して書き足したことがたくさん!
Point5|インプットを増やす
オンラインの心理学講座などでお世話になっている植木希恵さんが、先日おっしゃっていてグッと来たのがこの一言。
やりたいことがない、っていうのは、インプットが足りないのかも……
これには、ハッとさせられました!
確かに、わたし最近「やりたいこと」が次々出てきているのですが……それは「誰かの一言」や「新たなモノゴトとの出合い」がきっかけ。

今「やりたいこと」がなかなか出てこないなら、まずはインプットを増やしてみることから始めてみるのもいいでしょう。
あとはリスト自体をじっくり育てれば大丈夫。
さいごに
っていうか、そもそも「やりたいことリスト」を書くことに価値があるのか?という議論もありますよね。
私としては、「書けるなら書いた方がいい」とは思うんです。

「カラーバス効果」ってご存じですか?
あることを意識し始めると、自分の中にピンとアンテナが立ち、関連するものに目が留まったり、手元にどんどん必要な情報や縁が舞い込むようになる、というもの。
リストを書く、というのは、アンテナを立てる作業。
自分の幸せや喜びにつあがるアンテナがたくさん立ったら、きっと良い未来が待っていると思うから。
今回のお話が、どなたかのちょっといい2022年のヒントになりますように。