年収の低い人は「正確さ」を重視し、
年収の高い人は「段取り・成果」を重視するのだそうです。
先日読了したのはこちらの本。
冒頭の言葉は、そちらから引用したものです。

これね…本当に納得。
「巧遅(こうち)より拙速」
印象的な言葉や考え方があちこちに散りばめられている一冊なのですが…特に心に残った言葉の一つが「 巧遅(こうち)より拙速 」。
つまり、「拙(つたな)くてもいいから速く動こう」。

心配性で、失敗の種を少しでも取り除こうと時間を割くわたしにグサグサきます……
実はこれ、以前読んだ別の本の実験結果と結びついて、至極納得したんですよね。
「量」か「質」か
以前「複利で伸びる1つの習慣」という本で登場した実験。
この本の中である実験が登場します。
少し抜粋しますね。
授業の初日、フロリダ大学のジュリー・ユルズマン教授は、フィルム写真のクラスの学生をふたつのグループに分けた。
教室の左側の学生は全員、「量」のグループだと彼は説明した。このグループの学生は、作った作品の量だけで採点される。授業の最終日に、各学生が提出した写真の枚数を総計する。100枚なら評価はA、90枚ならB、80枚ならCという具合だ。
一方、教室の右側の学生はみな「質」のグループになる。彼らは作品の出来栄えだけで採点される。学期中に制作する作品は一枚でもいいが、Aをとるには、ほぼ完ぺきな写真でなければならない。
・・・と、よくある「質か量か」の議論に対する検証ですね。

ここから、どんな結論が導き出されると思いますか???
学期が終わると、教授が驚いたことに、すばらしい写真はすべて「量」グループの作品だった。
……驚きませんか!?
「質」グループが、「完璧」についてあれこれ考えている間に、「量」グループは行動し、その結果からフィードバックを受けて方法を改善していったり、新しい技術を習得していったというんです。
さらに、著者はこうも言っています。
わたしはこれを、意向があることと、行動を起こすことの違いと呼んでいる。
(略)
意向は、ものごとを成し遂げているような気にさせてくれる。
(略)
習慣を身に着けたいなら、大事なのは完璧を求めることではなく、繰り返しから始めることだ。新しい習慣について、あれこれと未来の計画を立てる必要はない。必要なのは実行することだけだ。

本の中では「習慣」の話に紐づけていますが、すべてのことに当てはまりそうですよね
「考えている」のは、ただのやってる「つもり」
「考える」ことはもちろん必要だし、重要。
でも、「考える」その行為自体は、現実に何も生み出さないんですよね……!

よくあるじゃないですか、テレビとか見てても、

え、それ、わたしとっくにやってる……
とか、

わたしの方がよっぽどうまいわ!!!
なんて、一人毒づいちゃうこと、ありません?(私だけかしら…(笑))
でも、それ、私やあなたがただ自分の中に秘めている間に、テレビの中のあの人は行動に移して発信していたわけで。
もちろん、どちらか「勝ち」でも「負け」でもありません。けれど……もし自分がそれを見て「悔しい」という思いがあったとしても、それは「行動していなかったから」という一言に尽きるわけでして。
そうやって悶々とするなら、自分だって、考えてばかりいないでやればいいんですよね。

……と、自分に最近言い聞かせ、自らの背中を押すようにしております。
ちっちゃいチャレンジだけど、この「じぶん実験室」も、そうやって背中を押してアクションに移した一つ。
自分がやりたいから、ワードプレスのあれもこれもわからないままだけど(笑)、「 巧遅(こうち)より拙速」 ×「質より量」のマインドで、さっさとリリースしちゃいました!

当初思い描いていたよりも、かなり簡易的でデザインイメージも全く違いますけどね!(笑)
しっくりこないなら「起動修正」すればいい
――と言いつつも。
超ちっちゃいことなのに頭でグルグル考えちゃってたこと、私もこの年末にありまして……。
それは、「手帳のフリースペース」をどう使うか問題。

ち、小さすぎる……!!!!
私は時間軸が縦に24時間刻まれている「バーチカル」タイプの手帳が好きなのですが、その周辺にある「フリースペースをどう使うか?」って決めかねていたんです。
「毎日の振り返り書くのもいいな」
「でも続かないかな?」
「最近グッとくる言葉に出合うこと多いから それをメモるか??」
「いや、それはあっちのページの方がよいのでは?」
などなど。
でもこれこそ、

いや、とりあえず、やってみなさい、自分!
って話ですよね。(笑)
その時点で、今年はあと3週間あって、つまりウィークリーページでいえば、あと3回は違ったバージョンが試せる。頭の中でこねくり回してる暇あったら3回やってみなよ、自分。タダだし!!!(笑)

結果的に、3週目にして、ようやく大体のフォーマットが決まりました。
いきなり正解に到達しようとするから踏み出せない。
しっくりこないなら、「軌道修正」すればいいだけ、なんですよね。
みなさんにも、もしかして、
超ちっちゃいのになんとなく決めかねてぐるぐるうじうじし続けてること、ありませんか?
「巧遅より拙速」
「質より量」
「軌道修正すればいい」
迷ったら、この合言葉があなたの背中をグググググッ!と押してくれるかも……!