生きる力を磨くプロジェクト、始めました。

仕組みで解決Project

気付けば、夏休みも残り2週間。
宿題も概ね目途がつき、これからどう過ごすかねぇ……といったところ。

お出かけの予定はあるものの、それ以外の平日といえば暑すぎて外遊びは厳しいし、かといって家でリラックスばかりってのもなんだか……。

そこで。
2つのプチプロジェクト、始めました!

生きる力を磨きたい!

前回ご紹介した、「余命1年で何をするか?」という問い。

数々の大きな気づきを得ましたが、その中でも私が改めてハッとしたのは、子どもに対して…

・自己肯定感をもって生きていけるよう、彼女らの心に『自信』と『愛情』の種をしっかり蒔いておきたい
・娘たちの「生きる力」を磨く手伝いをしておきたい
日常に困らない下地を作っておいてあげたい

……と、こんなことを考えている自分。

だったら、残りの夏休みを、「生きる力を磨く」ことに楽しく費やしちゃえ!!!ということで。

それぞれ詳しくご紹介していきますね。

100マスチャレンジ

聞いたことがある方も多いであろう、100マス計算。

縦横それぞれの軸に10個ずつ並んだ数字を足し算して、それぞれが交差するマスに書き込んでいく、というもの。

計算力はもちろん、繰り返すうちに集中力も磨かれる、と言われています

Stay Homeが始まった直後、当時小学校に入学しながらも完全休校で勉強が止まってしまった長女にトライさせたことはあるのですが、それ以来の100マス計算。

今回の目的は……

①基礎計算力を磨く
②努力の成果を可視化し、達成感・自己肯定感をupさせる

でも、ただやらせたらな~んにも面白くないので、ゲーム形式にしてみました!

ルール

基本は、プリントに何回とりくめたか。(1枚=1pt)

正答数やタイムは「結果」としてついてくるものであり意図したコントロールは不可能なので、プロセス=取り組んだ枚数で、自分の頑張りを感じてほしい!

さらに、自分で設定した目標を達成したら、ボーナスの3ptを加算。

ポイントを積み重ねるごとに、商品が出る、という仕組みです。

報酬を与えるとモチベーションが下がる、という説もあるので
夏休みが楽しくなるちょっとしたもの、という程度に。

大さじプロジェクト

もうひとつの取り組みは、「能動的に家事力、当事者意識を磨く」ことを目的とした「大さじプロジェクト。

この「能動的に」ってのがわたし的ポイントです。

手伝って!って声をかけたり、「あなたの担当はこれ!」と決めるのではなく、
自分から「はい!やりま~す!!」と楽しく取り組む中で
いろんなことができるようになちゃった!っていうのが理想。

そのための仕組みを用意してみました。

いきなりですが、名前の由来

あ、最初にお答えしておきますね。「大さじって何なのよ」という疑問に。

遡ること1年前、家族でカヌーに乗り、全員で力を合わせてオールで水を搔いていたときのこと。
元々水が苦手&子供が心配な私は、一生懸命オールを動かしているつもりだったのに、まったく大きく動けていなかったらしい……。

そんな私の背後に座っていた夫から屈辱の一言が。
「ティーカップの中をスプーンでくるくるかき回しているようにしか見えない……。オールじゃなくて小さじだね…」と…。

それ以来、我が家では「半人前=小さじ、一人前=大さじ」という共通言語が生まれたというわけです。

というわけで、以下、閑話休題!

ルール

まずは力を磨くToDoをリスト化。
それぞれ1回取り組むごとに、「小さじ→中さじ→大さじ」とランクアップしていきます。
大さじになって初めてポイントカウントがスタート。
大さじは蓄積され、どんどんポイントがたまるという仕組み。

それぞれの特典は、子どもと相談して決めました!
長女は「ママと5分いちゃいちゃ」したいらしいですが、10分だと過剰とのこと。(笑)

目的をどこに置くかで親のモチベーションも変わる

ところで。
――実は、今回この取り組みを実行する中で、ハッとしたことがあります。

「大さじプロジェクト」に関しては、「なんとなくよさそう」と思い、前々からアイデアは温めていました。
「子どもを戦力化したら、私がラクになるし…」と。でも、実行に移さなかったのは、子供が戦力になるまでの期間=私のストレスと思ってしまう自分がわかっていたから。

せっかちなので、待つってことが苦手なのです……

が。
前回の記事でもご紹介した「7つの習慣」の「第3の習慣 ~最優先事項を優先する~」に、「デリゲーション(権限移譲)」というアプローチが登場するんですね。

ここで大事なのは、自分の時間を使う時は効率性を考え、人に任せるときは効果性を考えるということである。
人に頼むとかえって時間がかかるし労力も使うからと、デリゲーションを嫌がる人は多い。自分でやったほうがうまくできるからと思うかもしれないが、人に効果的に任せることができれば、自分の能力を何倍にも生かせるのである。

「完訳 7つの習慣」より

――デリゲーションは「効果>効率」!!

効率よく子どもたちを育成することしか考えていませんでしたから……・

そもそもこのプロジェクトの主目的を「今の私がラクになるため」とおいている時点で、この「効率重視」の呪縛からは逃れがたい。じっくり見守る時間は、「むしろ時間かかってラクじゃない…‥」とイライラの種になる。

が、私が本当にやりたいことは「私がラクすること」ではなく「子どもの生きる力を育む」ことなんだ!と気づいた瞬間、「じっくり見守る時間」は私を苦しめる時間ではなく、喜びの時間なんだ!!!と捉え方ががらりと変わったんですよね。

いや、モタモタしているのを見ると、そりゃ「ちょっと早くやっておくれよ」…って
思ってしまうことだって大いにありますけれどね。
人間自体は変わってないので!(笑)

そう思えた瞬間が行動のチャンス。
キレイに体裁整えて……という時間ももったいなくて、フリーハンドで適当に線を引き、数か月寝かしていたプロジェクトはあっという間にスタートしました!

「本当に自分が実現したいことってなんだろう?」――これに気づくのがいかに大事なことか!
で、こういうことを考えることに苦手意識があった私にとって、「余命一年」の問いはすごくよいものであったなぁ、と改めて感じたのでした。

気になる効果は……

さて、肝心なのはその後の子どもたちですよね。
開始して数日、今のところ、効果てきめん!

それまで声をかけてやっと動き出していた子どもたちが、率先して計算に取り組み、家事についても「何かできることはないかな~」「今夜はこのお仕事を予約させてください!」と自ら名乗りを上げるように。

仕組みって大事!!!

「私がラクするのは二の次」と置き直したにも関わらず、たちまちラクになった部分も多く、しかも子どもたちがワクワクしているのがうれしい!

のこりわずかな夏休み。
たった2週間。されど2週間。
オリジナルなプチテーマで充実度を上げるのも、なかなかいいものかもしれません!

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