2022、がっつり読んだ最初の本となる「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」。

「ゼロで死ね。」という帯がインパクト抜群!
こちら、インスタで評判を見かけて購入したのですが、いや~面白かった!
今日は、こちらのブックレビューをお届けします。
全体像はこんな感じ

今回、初めて読書メモにマインドマップを取り入れてみました!
全てを網羅的にメモしたわけではなく、特に私が書き留めておきたい部分のみを抜粋したものですが、概ねこんな感じのことが書かれています。
一部のCHAPTERは今の私にとって緊急性がなかったため、このメモからはごっそり抜けていますので、その点はご了承くださいね。

「ルール5 子どもには死ぬ「前」に与える」
などがそれにあたります
それでは、この中からより印象的だった部分をピックアップしてご紹介します!
Keyword:「富」ではなく「喜び」の最大化
人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ついつい「老後の安心のためにお金を貯めて(増やして)おこう」と思いがちな私たちですが、著者が理想として説くのは「自分が死ぬときに、資産ゼロの状態」。

たっぷり老後の資金を蓄えても、使い切れないレベルでそれがたっぷり残っているなら、その資産余剰分せっせと働いていた生前の時間はムダであり、本来はその時間を素晴らしい経験に充てるべき、というわけです。
だからこそ、あるタイミングであえて「資産を切り崩し始め」、ゼロに向かっていこう、と。
とはいえ、「好きなことに惜しみなく金を容赦なく遣ってして死ね」だとか、「遺産も何も残さず、自ら使い切って死ね」ということを勧めているのではありません。
前者に対しては、私たちは「備えすぎている」ので、漠然と恐れるのではなく適度に備えて、あとは適切に使い切ろう。
後者に対しては、「自分が死ぬまで待っても、子どもはお金をより価値ある状態で使える時期を過ぎている可能性も。生きている間に『遺産』を渡そう」。

確かに。「遺産=死んでから」って思い込んでた……!
(税金の問題とか、細かいことはいろいろあるのでしょうけれど!)

動けなくなった老後は、お金がどれだけあっても経験のためにお金を使うことはできない。
だからこそ「今しかできないことにお金を使う」。「人生の充実度は、経験の量に比例する」。
たとえ動けなくなっても、そうして積み上げた思い出をベッドの上で追体験することで、自分の過去を肯定し、感動し、思い出の価値も上がっていく。
著者は、「富」ではなく「喜び」の最大化を勧めているのです。
「お金」から引き出される「価値」
さて。ここに100万円があるとします。

どうやって使うか、考えてみてくださいね!
これ、小学生に渡しても、持て余すか、(大人から見ると)どうでもいいことに使ってしまう可能性が大。
かたや、明日人生に幕を下ろす人に100万円渡しても、「自分は動けず、しかもあと1日しかない」。病状や乗用によっては、自ら使い道の判断をすることすら難しいでしょう。

つまり、「同じお金でも、最大限に活用して価値を引き出せる時期は限られる」ことにもこの本の中で言及されています。
著者は、「金から価値を引き出す能力」を「経験を楽しむ能力」とも言っています。
「お金の価値」というと、金利など社会情勢と絡めて考えがちですが……本書を通して自分の「年齢」や「健康」、「ライフステージ」の変化によっての「価値」について考えさせられますよ。
「やりたいこと」には「賞味期限」がある
著者は「今しかできないことに金を使う」ことを勧めているわけですが…
また少し違った角度で大切な目線なのが、「やりたいことには賞味期限がある」というお話。

子どもが膝に乗って甘えてくることも、全速力でダッシュすることも、海で泳ぐことも……。
どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
「今がベストの時期だからやりたいことをやろう」と判断するだけではなく、「最後のタイミングかもしれない」ことを理解し決断することの重要性も説いているのです。

本書でも紹介されている実験でも証明されているのですが……人間は「終わり」を意識すると、行動が変化し、同じ経験に対しても幸福度が増すのだとか。
「やりたいからやる」だけではなく、「これが最後かもしれない」と行動に移し味わうことで、より充実した経験を積むことができそうです。
私の「Want To Do」
・・・と、ごくごく一部を紹介してきましたが、最後に本書に紹介されていた中から「近いうちに私が行動に移したいこと」をご紹介していきますね。
①自分の寿命を可視化する
実は、これは既に実行済みのことなのですが……「寿命アプリ」をDLしました。


私の場合、見込まれる最後の日は「2066年6月6日」とのこと。

綺麗な6並び!あっという間に頭に刻まれ、もはやアプリ不要!(笑)
健康状態など、個人の状況が加味されたものではなく、平均寿命を踏まえて単純に計算されるタイプのものですが、漠然と「人生折り返しだなあ…」と思っているのとはやはり意識が変わります。
②「長寿年金」について調べる

長生きしすぎて資産を使い果たしてしまうリスクから加入者本人を守る「長寿年金」という保険商品があるとのこと。
著者はアメリカ人ですが、ちょっと検索したら日本にも同様の商品があることが分かりました。
詳しくリサーチしてみようと思います。
③「タイムバケット」

タイムバケット=時間のバケツ。
現在~人生最後の日を数年単位で区切って(=これが「バケツ」となる)、死ぬまでにやりたいことをそれぞれのバケツに入れていく、というもの。
いわゆる「やりたいことリスト」は緊急度が低いものも多く含まれているので、「いつかできたら」と宙ぶらりんにしているもの多いもの。
「この時期にこれができたらいいな♡(理想)」というマイルストーン観点だけではなく、「ここでやらなきゃ間に合わない!」「ここでやるのが自分にとって一番価値がある!」という、若干切迫したニュアンスも含めてバケツに割り振ってみたいと思います。
おしまいに

この本を読んで気づいたのは、やはり「安心のためにお金をいかに蓄えるか」ということに重きを置きがちだった自分の意識。正しく備えたうえで、「いいお金の使い方をする」ことについて考えさせられました。
そして、「人生の豊かさは経験の量に比例する」という観点にも大きな気づきが。
「成功の量」ではなく「経験の量」と言われると、例えば「失敗」してもそれも豊かな人生の1ページとなるのか!!!と勇気ももらえました。

チャレンジ精神がくすぐられます…!
ライフステージが変わる数年後に読めば、自分が食いつく箇所が大きく変わり、すぐに生きてきそうな予感も。実際、今回斜め読みで済ませてしまった箇所は、おそらく5~10年後だとかなり熱い話題になってきそうだと思っています。
この本ではCHAPTERごとにまとめを兼ねた「実践しよう」というページも差し挟まれているので、学びを具体的なアクションにも移しやすいですよ!
まだ一年が始まったばかりの1月に読んでおくと、2022ががらりと変わりそうな一冊。
ぜひ手に取ってみてくださいね。