昨年末に読んだ「トヨタで学んだ自分を変えるすごい時短術」。
そこには、「1秒でも時短できる方法にこだわる」と書いてありました。
他にも、「エフォートレス思考」には、
「やらないことを最大限に増やす」にはどうするかを考えればいい。
(中略)無駄な手順には機会コストがかかる。本質的でないステップを取り除けば、そのぶん本質的なことに使えるエネルギー、脳のリソースが増える。
「自分の時間を取り戻そう」には、こんなことも……
そういった工夫をせず、常に「相手から言われたことを受け入れるか、受け入れないか」というふたつの選択肢しかないと思い込んでしまうと、「多忙さを受け入れるか、それとも嫌われるか」という究極の選択になってしまい、結果として多忙さを受け入れるしかなくなってしまいます。
(中略)そうではなく、最初に「やらないと決めてから、やらなくてすむ方法を考える」のが時間を捻出するポイントなのです。
「時短」というと、塊の時間をどう短くするか、というところに目が生きがち。
ですが…「1秒でも短くなれば時短成功」なわけで。
だったら、人から見るとどうでもよさそうなモヤモヤも、片っ端から片づけよう!というのが、最近の私のキャンペーン。
仕事の効率化とか仰々しいこといってないで、まずはやってみることに価値がある!!
V.S.チラシとDMだらけのポスト
まずは、誤配、日々のチラシなどなど……想像以上に望まないものの巣窟になりがちなポストに立ち向かうことにいたしましょう。
チラシお断りのシールを貼る

マンションの集合ポストに、「チラシの投函はご遠慮ください」のシールをペタリ。

わたしは家のラベルメーカーでシールを作りました
すると……パタリとチラシの投函がなくなった!!!
1カ月ほど経過していますが、いわゆるチラシ・広告系は、ここまで5枚入ったかどうかというところ。

戸建てならともかく、集合ポストとなればポスティング業者さんもこんなシールを無視して片っ端から投函するのかと思っていましたが、どうやらそうではないらしい……!(驚)
やってみて初めて気づいた、見えないストレス
通常私がチラシをピックアップした場合は、エレベーターに乗るうちに不要な紙類を仕分け、帰宅したら通路にある紙専用置場に突っ込むというのが常でした。
さほど手間がかかるものではなかったのですが…でもよくよく考えると、わざわざポストから紙をエレベーターに乗ってはるばる自宅まで引き上げて、それをまた改めてゴミ置き場に下ろすって、滑稽ですよね。
しかも。この引き算によってもう一つ、自分が気づいていなかったストレスが手放せました。
――それは、夫がチラシを放置する、というもの。

通常夫は帰宅が遅いため、早寝派の私は夫の帰宅を待たず、子供の寝かしつけとともにベッドで就寝。
夫が帰宅時にポストからチラシをピックアップした場合、郵便物とともにダイニングテーブルの上に置いておく、のがルーティーンになっています。
もちろん、夫に要・不要を仕分けてもらう、という方法もあるのでしょうけれど、夫としては「私にとって本当は必要なものを間違って処分してしまうのが怖い」のだろうし、私は「遅く帰ってきた夫にそこまでお願いするのは申し訳ない」という思いもあり、そこまで要求しませんでした。

……って、言葉にして伝え合えばすんなりやってくれるのかもしれませんけど!(笑)
が、今回シールを貼って初めて気づいたのが、私はこの「チラシが放置されている」ことに実はものすごくストレスを感じていたのだ、ということ。

毎朝チラシのないダイニングテーブルがこんなに気持ちを晴れやかにしてくれるなんて!!
手間や時間の大小ではなく、「わざわざ指示を出さないとやってくれない」「無言で押し付けられている気がする」というモヤモヤが心に潜んでいたことを始めて自覚しました。
V.S.おしゃれさだけのトイレットペーパーホルダー
今の家に住み始めて間もなく10年。
我が家は中古マンションをリノベーションしたので、トイレのリフォーム時にペーパーホルダーも施主支給で取り付けてもらいました!
母親になって気づいた使いにくさ

取り付けていたのは、木の棒がおしゃれなシンプルなホルダー。
これ、すごくお気に入りでした。
が、子どもが生まれてから、猛烈なストレスの原因になったのです!
トイレットペーパー交換の難易度が高い
昔ながらの「棒の取り外しMUST」の形状で、子どもが幼い頃は大人の手伝い必須
ペーパーの切り口が美しくない
ペーパーを押さえてカッターになってくれるパーツがないので、子どもはペーパーを必要以上に引き出して引きちぎる。ギザギザに加えて、びろ~んがデフォルト。
ペーパーが回転しにくくトラブル続出
我が家が使用するのは、直径大き目、ホルダーに対してギリギリサイズのペーパー。ゆえに、新品のペーパーは回転しにくく、トイレのたびに親がヘルプに呼ばれる。さらに、子どもが頑張って引っ張ろうとした結果、ペーパーがちぎれ、そのちぎれた破片が床に落下…。
…と、そんなモヤモヤを抱いてきたわけですが…これ、ホルダー自分で変えればいいじゃん!

施主支給で、プロに取り付けてもらったものだから、
今度のリフォームの時にでも…と思考がロックされていて
自分でやってみればいいじゃないか!という発想がなかったんですよね(笑)
ホルダー一つで、こんなに幸せになれるんだ!!!!
そして取り付けました。自力で。

説明書には、「電動ドリルで壁に穴→ねじで固定」とありましたが、
そんな工具など持ち合わせていない私は、
力業でドライバーで直接ネジをねじ込みましたよ!!(笑)
あぁ…トイレットペーパーがスムーズに回転するって、こんなに気持ちのいいものなんだ!
子供がトイレを一人で完結するって、こんなに身軽なものなんだ!!!

トイレから娘たちの
「サイコー!!」という喜びの声が聞こえる日々……(笑)
もっと小さなときにやってあげればよかったねぇ……😢
おしまいに
ついついこれまでの私は、マイナスをゼロに変えたい、と思うと
①自分自身の考え方・言動・方法を変える
②関わる周囲の人間にわかってもらう・変わって(気づいて)もらうよう働きかける
という2つの選択肢に目が向きがちで、それがイライラの原因にもつながりがちだったけれど……

いきなり「③仕組み自体を変える」ということをもっと積極的に検討していいんだ!

仕組みを変えてしまうと、問題がなかったことになり、
そうすると相手に「私がストレスを抱えていた」ということが伝わらないじゃないか!と思っていたことに初めて気がつきました。
でもそれは、「相手にわかってほしい」「あなたにやってほしい」を押し付けたい自分のエゴ。
本来の目的は、「問題を解決する」ことなんですよね。
さらに、その仕組み化には、場合によってはお金をかけてもいいんだ!!
「トイレットペーパーホルダー、今十分使えるし、改めて5000円とか払うのももったいないかなぁ……」と正直迷ったのですが。
一つ改善すると自分の視界に入っていなかったものまで、芋づる式に引き算できる。
つまり、仕組み化のためのお買い物は、未来の時間を買うための投資。
本当にささやかな取り組みではあっても、心がこんなに晴れやかになる。
むしろ、そういう「ささやか」の積み重ねでしか、自分の「快適」は手に入らないのかもしれませんね!